100切りとパット数 —— 一番安く縮まるのはどこか
先に結論:18ホールすべて2パットで36打 —— スコア100のうち3分の1以上がパットです。そして3パットの大半は「入れ損ね」ではなく1打目を寄せきれないことから生まれます。距離感が合っているのに寄らないなら、原因は傾斜の読み違いです。
100切りの話になると、たいていドライバーの飛距離やアイアンの精度が話題になります。 ですが、どこを削るのが一番安いかを算数で見ると、答えは違うところにあります。
18ホールの算数
パー72のコースで100を打つとき、内訳はおおよそ次のようになります。
| 打数 | 全体に占める割合 | |
|---|---|---|
| パット | 36前後 | 約36% |
| それ以外(ティーショット・アプローチ等) | 64前後 | 約64% |
18ホールすべて2パットで回れば、それだけで36打です。 スコアの3分の1以上がパットという事実は、直感より大きいはずです。
そして重要なのは、ここが最も練習コストが低い領域だという点です。 ドライバーを10ヤード伸ばすには数ヶ月かかりますが、3パットを1ラウンドあたり3回から1回に減らせば、 それだけで2打縮まります。
3パットはどこで生まれるか
3パットの大半は、1打目を寄せきれなかったことから生まれます。 「入れにいって外し、返しも外す」というより、「10メートルを打って2メートル残し、それを外す」 という形のほうが圧倒的に多いはずです。
つまり、対処すべきは返しのパットの精度ではなく、1打目の距離感です。
距離感が合っているのに寄らないとき
ここからが本題です。1打目の距離感が悪くないのに寄らないなら、原因は傾斜です。
- 上りを下りと読んでいた → 大きくショートする
- 下りを甘く見ていた → オーバーして返しが下りになり、また寄らない
- 曲がりを薄く読んでいた → 横に外れて距離が残る
特に厄介なのは下りです。下りは弱く打つため転がりが遅く、傾斜に負ける時間が長くなります。 結果として、止まらないうえに大きく曲がるという二重の難しさが出ます。 下りの3パットが多いのは、腕の問題ではなく物理的にそうなっているからです。
詳しくは グリーンの速さとパットの強さ にまとめています。
1%の傾斜は見えない
そして、上り下りと曲がりを正しく読むには、傾斜の大きさが分かっている必要があります。
ここが多くのアマチュアにとっての壁です。1〜2%程度の傾斜は、人間の目ではまず判別できません。 そして1%の傾斜は、5メートルのパットでカップを外すには十分な量です。
読む手順そのものは グリーンの読み方 と変わりません。 変わるのは、その手順に入れる材料を持っているかどうかです。